好きな時間や場所で働けるフリーランスの働き方。自由度の高いワークスタイルに憧れて、フリーランスを目指す人も少なくありません。しかし、そのようなイメージとは裏腹に、フリーランスは自分で管理することが多く、イメージ先行のままフリーランスとして独立してしまうと、後悔してしまう可能性があります。
フリーランスになりたいと考えている方は、フリーランスのメリットだけでなく、デメリットについて理解を深めることが大切です。しっかりとメリット・デメリットを把握した上で、リスクを軽減するための準備を進める必要があります。
今回の記事では、総集編としてフリーランスの働き方におけるデメリットについて執筆した記事をまとめます。この記事を読むことで、フリーランスが注意するべきポイントを理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
デメリット1：収入が安定しにくい
フリーランスのデメリットとして、収入が安定しにくい点が挙げられるでしょう。フリーランスは業務時間ではなく、成果物によって収入が発生する「成果報酬」が適用されることが多く、業務量や契約内容によって、収入が大きく変動するためです。
また、クライアント企業から次の仕事の依頼がない、時間がかかったのに報酬が低いなどの事態も頻繁に起こります。そのため、毎月安定した収入を得たい方には、フリーランスの働き方をおすすめできません。
しかし、フリーランスの中にはクライアント企業との関係構築を成功させる、もしくは高単価の案件を獲得するなどして、安定した収入を得ている人も多く存在します。そういった場合には年収アップも見込めるため、収入が安定するかどうかは個人の裁量によるところが大きいでしょう。
フリーランスの収入を安定させる方法について、以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
デメリット2：トラブルを自分で対処する必要がある
フリーランスは自由な働き方が魅力である一方、トラブルを自分で対処する必要があります。フリーランスという働き方は最近は認知されているものの、まだまだ新しく、様々なトラブルが発生する可能性があるので注意が必要です。
例えば、報酬額が提示されないまま業務がスタートしてしまった、報酬の支払が行われなかった、納品日を一方的に変更されたなどのトラブルが見受けられます。
トラブルが起きた際は、担当者に自分で担当を取り、速やかに対応する必要があるので、そのままの状態にしないようにしましょう。後から対応するように依頼しても、対応してもらえない可能性があります。
契約を結ぶ際は不明点や疑問点を解消した上で手続きを進めるようにしましょう。トラブルにあわない働き方について、以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
デメリット3：社会的信用が低い
フリーランスのデメリットとして、社会的信用が低い点が挙げられるでしょう。最近ではフリーランスという働き方への理解は深まっていますが、やはり、収入が安定しにくいフリーランスの働き方に対する信頼度は高いとはいえません。
ランサーズ株式会社の実施した調査※1によると、「あなたが自由な働き方を続けていく上での障壁は何ですか？」という質問に対して、「社会的信用を得るのが難しい」と回答した人の割合が12%存在することがわかりました。
例えば、クレジットカードを契約する際やローンを組む際など、会社員と比較すると手続きに時間がかかることがあります。会社員からフリーランスを目指している方は、このような手続きはフリーランスになる前に済ませておくことをおすすめします。
フリーランスの社会的信用については、詳しく以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
参照(※1):フリーランス実態調査 2021
デメリット4：保障制度が整っていない
フリーランスに対する保険制度が整備されていない点も懸念されるでしょう。基本的にフリーランスの場合、国民健康保険に加入し、国民年金が適用されます。
会社員の場合は、国民年金のほかに厚生年金が適用されるので、将来受け取れる金額がフリーランスよりも大きくなります。
また、体調を崩した際であっても、会社員の場合は勤務をしていなくても給料が保障されるケースが多いのに対して、フリーランスは働いていない分だけ給料が下がってしまいます。
このようにフリーランスは十分な保障を受けられない可能性があるので、普段から預金などを徹底して、いざという時に備えておくことが大切です。また、フリーランス向けの民間の保障サービスなどを利用するのも一つの手段でしょう。
社会保険に関しては、以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスになる前の準備を徹底しよう
社会的信用や収入の不安定さ、保険制度、トラブルなど、フリーランスのデメリットをしっかりと認知した上で、フリーランスとして独立することが大切です。また、このようなデメリットをカバーするためにも、準備を万全にしておく必要があります。
当サイトは、フリーランスに向けた様々な情報を発信しています。お役立ち情報を知りたい方は、ぜひ他の記事も確認してみてください。
