決められた時間に決められた仕事を行う働き方が、自分に合わないと感じている人も多いのではないでしょうか。現在は、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、テレワークが多くの企業で導入され、自分に合った働き方を見直す人が多く見受けられるようになりました。
その結果、フリーランスとして働く人の人口は急激に増加しています。フリーランスとは、案件ベースで仕事を行う働き方のことです。自分の好きな仕事を選べるだけでなく、業務委託契約であれば自分の好きなペースで仕事を進められます。
しかし、フリーランスとして自由な働き方を実現するにはどうすればいいのでしょうか。今回の記事では、フリーランスの働き方を実現する方法を解説します。この記事を読むことで、フリーランスになる前に知っておくべき注意点を理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの働き方とは
フリーランスとは、企業などの組織に属さずに案件ごとに契約を結ぶ働き方のことです。案件ベースの契約形態になるため、企業に会社員として雇用されるよりも、自由な働き方を実現しやすくなります。
ランサーズ株式会社の実施した実態調査※1によると、フリーランスの働き方は以下の4種類に区分されます。
- 副業系すきまワーカー:常時雇用されているが副業としてフ リーランスの仕事をこなすワーカー
- 複業系パラレルワーカー:雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をこなすワーカー
- 自由業系フリーワーカー:特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナル
- 自営業系独立オーナー:個人事業主・法 人経営者で、1人で経営をしている
それぞれのタイプについて、以下の記事で紹介していますので、詳細を知りたい方はご確認ください。
参照(※1):フリーランス実態調査2018
フリーランスの働き方を実現する方法
方法1:会社員から転身する
会社員としてある程度経験を積んでから、フリーランスに転身する人が多くいます。
中小企業庁が実施した調査※2によると、フリーランスになる前の職業に関する質問に対して、「中小企業の役員・正社員」と回答する人の割合が56.5%を占めることが明らかになりました。
さらに、「大企業の役員・正社員」と回答した人の割合が15.3%であることを考えると、一度会社員を経験しているフリーランスが多いことが分かります。
会社員としてスキルや実務経験を身につけてから、フリーランスに転身しようと考える人が多いことが予想されます。
参照(※2):フリーランスの実態
方法2:副業を始める
フリーランスの中には、会社員として働きながら、フリーランスに仕事を副業で始める人が見受けられます。実際に、ランサーズ株式会社の調査※3によると、2021年の時点で副業系すきまワーカーとして働く人が439万人存在することが分かりました。
前年度から副業を始める人が19万人増加しており、将来的にも副業を始める人が増えていくことが予想されます。
副業を始める人が増加した背景には、新型コロナウイルスの影響が考えられるでしょう。感染拡大防止対策としてテレワークを実施する企業が増えたことにより、通勤時間や出勤準備にあてる時間がなくなり、日々の生活に余裕が生まれました。
その結果、時間を有効活用しようと副業を始めて、収入アップを目指す人が増えたのです。
会社員からいきなりフリーランスとして独立するよりも、副業で仕事の基盤を構築することができるので、将来独立を考えている人にもおすすめの方法になります。
参照(※3):フリーランス実態調査 2021
方法3:個人事業主として独立する
会社員ではなく、いきなり個人事業主として独立する人も一定数存在します。
前章で紹介した中小企業庁の調査※2によると、フリーランスになる前の職業に関する質問に対して「パート・アルバイト」と回答した人の割合が9.1%、「学生」と回答した人の割合が2%に及ぶことが明らかになりました。
つまり、学生やアルバイトからフリーランスになる人が全体の1割程度存在するということです。
個人事業主としてやりたい事業が明確な人や、学生時代に身につけたスキルを活かしたい人などが、個人事業主として独立する方法を選択する傾向にあります。
フリーランスの働き方を実現する際の注意点
フリーランスとして独立する前に知っておくべき注意点がいくつかあります。主な注意点は以下の通りです。
- 国民年金の加入手続きを自分で行う。
- 健康保険をどうするか考える。
- 確定申告を行う必要がある。
- 案件ベースの契約なので収入が安定しにくい。
- スケジュール管理能力やコミュニケーション能力が必要になる。
企業に属さないフリーランスは、自分でやるべき手続きが多くあります。例えば、国民年金や健康保険などの加入手続きや、確定申告などです。フリーランスになる前に手続きの方法をしっかりと把握しておくようにしましょう。
また、フリーランスは自分で仕事を探す必要があり、案件ベースで契約を結ぶので、会社員よりも収入が安定しにくい点が特徴的です。さらに、実務的なスキル以外にもスケジュール管理能力やコミュニケーション能力が必要になります。
フリーランスになるために必要な準備を以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの働き方を実現しよう
ランサーズ株式会社によると、フリーランスは、副業系すきまワーカーや複業系パラレルワーカー、自由業系フリーワーカー、自営業系独立オーナーに区分されます。また、フリーランスの働き方を実現するには、会社員から転身する、副業を始める、個人事業主として独立するなどの方法があります。
スキルや経験が不足している人は、まず会社員で実務経験を積んでからフリーランスになるなど、自分に合った方法で自由な働き方を目指すことが大切です。
当サイトでは、フリーランスの働き方に関する情報を発信していますので、ぜひ他の記事も参考にしてみてください。