会社員として働いている人の中には、フリーランスの働き方に憧れている人も多いのではないでしょうか。自由な働き方を実現できるイメージのフリーランスですが、実際の働き方について理解しておくことが大切です。
今回の記事では、会社員からフリーランスに転身しようと考えている方に向けて、フリーランスの働き方をポイントごとに解説します。
この記事を読むことで、働く時間や場所、定休日、仕事の進め方、収入などフリーランスの働き方を理解できるようになるので、ぜひ参考にしてください。
フリーランスの働き方を理解しておくことが重要
会社員からフリーランスを目指している方は、会社を辞める前にフリーランスの働き方を理解しておきましょう。実際の働き方を理解せずにフリーランスに転身すると、イメージとギャップが生じる可能性があります。
例えば、場所や時間に制限がない、収入アップを目指せる、やりたいことを仕事にできるなど、フリーランスに対するイメージは様々です。しかし、実際は職種やスキル・経験、案件などによって、フリーランスとしての働き方は変わってきます。
理想的なワークスタイルを実現するためには、フリーランスの働き方を十分に理解した上で準備を進めることが重要です。次の章で、フリーランスの働き方を5つのポイントから説明していきます。
会社員からフリーランスに転身する前に、フリーランスのリアルな働き方を確認しておきましょう。
フリーランスの働き方とは
フリーランスの働き方：時間
フリーランスには労働関連法が適用されないので、自由な時間に働くことができます。ただし、常駐型の場合はクライアントによって勤務時間が指定されることがあるので注意が必要です。
中小企業庁の実施した調査※1によると、回答者全員の平均労働時間は7時間程度となっています。5時間と回答した人の割合が12.9%、6時間が14.8%、8時間が23.9%となっており、5時間〜8時間の間で働いているフリーランスが多いことが分かりました。
回答者の中には、12時間以上と回答する人も一定数存在し、1日の半分以上を業務の時間にあてているフリーランスがいることが明らかになっています。
参照(※1):フリーランスの実態
フリーランスの働き方：場所
業務委託契約のフリーランスは、基本的に働く場所を自分で選べます。インターネット環境を整備すれば、自宅からも働けるので、移動費や移動時間を節約できる点がメリットに挙げられるでしょう。
日本政策金融公庫が実施した調査※2によると、働く場所に関する質問に対して、「自宅の居室」と「自宅併設の事務所・作業場等」と回答した人の割合が75.3%に及ぶことが分かりました。つまり、フリーランスの多くは自宅で働いているということです。
回答者の中には、「自宅と独立した事務所・作業場」や「顧客から指示された場所」、「業務用の車両」と回答する人も見受けられました。
また、フリーランスでノマドワーカーとして働く人も存在し、海外に拠点を構える働き方も一部から注目を集めているようです。海外におけるフリーランスの働き方について、以下の記事で紹介していますので、ぜひご参照ください。
参照(※2):日本政策金融公庫
フリーランスの働き方：定休日
フリーランスは自分のスケジュールに合わせて定休日を設けることができます。例えば、区役所や銀行などに行く場合、平日に仕事を休むことができるので、混んでない時間に用事を済ますことが可能です。
上記で紹介した調査※1によると、定休日を定めていないフリーランスの割合が8割近くいることが分かりました。つまり、多くのフリーランスは自分の好きなタイミングで休みを取得しているということです。
一方で、「土日・祝日」と定休日を定めている人や、全く休みを取得しない人も一定数存在し、個人によって働き方が大きく異なります。フリーランスの勤務時間は自分次第であるため、スケジュール管理を徹底することが重要です。
フリーランスの働き方：仕事の進め方
基本的にフリーランスは自分のペースで仕事を進められます。納期までに仕事を完了できれば、好きなペースで業務を行えるのです。
例えば、1日で集中して仕事を仕上げることや、毎日少しずつ仕事を進めることもできます。育児とフリーランスの仕事を両立している方の場合、子どもが幼稚園や学校に行っている時間に仕事を進めるなどの働き方も可能です。
ただし、勤務時間が定められているケースもあるので、クライアント企業との契約内容を確認してから、仕事を引き受けることをことをおすすめします。
フリーランスの働き方：収入
フリーランスは業務委託契約を結ぶことが多いです。業務委託とは、仕事の成果によって収入が発生する契約形態を意味します。
会社員やアルバイトの場合、勤務時間に応じて収入が発生することが多いので、成果報酬はフリーランスの働き方の特徴の一つに挙げられるでしょう。
しかし、常駐タイプのフリーランスは必ずしもこれに該当するとは限りません。テレワークを採用していても、勤務時間が定められていることがあるので注意が必要です。
また、怪我や病気などで仕事を完了させられないと収入が発生しないことを留意しておきましょう。
フリーランスになる前に働き方を理解しておこう
好きな時間や場所で働けるイメージの強いフリーランスですが、データから見ても自分の都合に合わせた働き方を実現しているフリーランスが多いことが分かりました。
また、フリーランスは振り分けられた仕事を進めるのではなく、自分で仕事を獲得します。業務委託の場合、収入は獲得できた仕事量によって大きく左右するので、収入が安定しにくい点もフリーランスの働き方における特徴といえるでしょう。
フリーランスとして成功するには、自分が働きやすい環境を作り、スケジュール管理を徹底することが重要です。さらに、安定した収入を得るためにも、クライアント企業に案件を発注してもらえるような工夫が必要になります。
