「フリーランスとして海外で働けるの？」「フリーランスの働き方を実現するために、取得するべきビザは？」と疑問をお持ちの方に向けて、海外におけるフリーランスの働き方を紹介します。
近年は、フリーランスとして海外で仕事を行う人が増加しています。海外で仕事をする魅力は一体何でしょうか？フリーランスが海外で働くメリットとデメリット、おすすめしたい国についてもご紹介しますので、海外で働くことを検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
海外におけるフリーランスの働き方
フリーランスは、インターネット環境さえ整っていれば好きな場所で働ける働き方です。そのため、海外に移住してフリーランスの仕事を行っている人も存在します。
また、フリーランスの中でも様々な場所に移り住んで働くスタイルは「ノマドワーク」と呼ばれています。ノマドワークは、旅をしながら仕事をしたいという方や、言語を学びながら仕事をしたいという方に人気のある働き方です。
フリーランスが海外で働くメリットとデメリットには何が挙げられるでしょうか？
フリーランスとして海外で働くメリット
フリーランスが海外で働くメリットとして考えられるのは以下の通りです。
- 現地生活を楽しめる
- 言語を学べる
- 物価の安い国で生活できる
- キャリアの幅が広がる
フリーランスはインターネット環境が整っていれば働けるので、海外の現地生活を楽しみながら仕事を継続可能です。中には語学学校に通いながら、留学とフリーランスとしての仕事を両立している人もいます。
また、物価の安い国で生活することで、生活コストを抑えることができます。
さらに、海外でネットワークを形成できるので、キャリアの幅が広がる可能性がある点もメリットに挙げられるでしょう。
フリーランスとして海外で働くデメリット
フリーランスが海外で働くデメリットは以下の通りです。
- ビザ取得の手続きが必要
- 物件や飛行機代など初期費用がかかる
- 現地生活に慣れない可能性がある
- 言語で問題が生じる可能性がある
フリーランスとして海外に長期滞在するためには、ビザを取得する必要がありますが、取得までの手続きが複雑であるため、労力を要します。
また、海外で生活の基盤を築くには、物件を探したり、インターネット環境を整えたりなどの準備が大変な点がデメリットに挙げられるでしょう。
さらに、言語や文化の違いによって現地生活に慣れずに苦労をしたという経験がある人も多いです。
フリーランスにおすすめしたい国
ドイツ
多種多様な人が共生するドイツは、フリーランスに寛容といわれている国の1つです。特に首都ベルリンには、仕事を行えるカフェが充実しており、働きやすい環境が整っています。
ドイツでフリーランスとして滞在するには、観光ビザやワーキングホリデービザ、フリーランスビザ（アーティストビザ）を取得するのが一般的です。アートや音楽などのカルチャー発信地であるドイツでは、クリエイティブ系フリーランスが増加しています。
ヨーロッパの中でも比較的物価が安いドイツで生活するには、都市にもよりますが1カ月約10万円程度を目安にすると良いでしょう。
オランダ
ドイツと同様にオランダは、フリーランス向けのビザを発給している国です。オランダにクライアントがいなくてもフリーランスビザを申請できるので、比較的ビザを取得しやすいといえるでしょう。
また、オランダの公用語はオランダ語となっていますが、英語を話せる人が多く、英語を使用できればコミュニケーションを取りやすいです。病気や災害などの緊急時には現地語で対応する必要があるため、言語はフリーランスとして生活を送る上で重要なポイントになります。
多くの人が懸念する治安面ですが、オランダの治安は比較的良いといわれています。
タイ
近年、物価の安いアジアもフリーランスからの人気を集めています。特にタイの首都「バンコク」は、生活しやすい場所として有名です。
東南アジアの中でもタイは経済成長が目まぐるしく、バンコクでは新しいショッピングモールやユニークなデザインの建物が多く見受けられます。
お洒落な雰囲気のカフェも増えており、Wi-Fiや電源が用意されている確率が高いため、フリーランスの仕事を行いやすい環境といえるでしょう。また、物価は日本よりも安いため、コストを抑えながらプールやジム付きのコンドミニアムに滞在することも可能です。
しかし、バンコクは交通事情が問題視されており、ラッシュアワーになると電車も車も多くの人で混み合います。また、タイは熱帯モンスーン気候であるため、暑い気候が苦手な人にはおすすめできません。
フリーランスが海外で取得するべきビザ
ワーキングホリデービザ
ワーキングホリデー制度とは、18歳から30歳までの人を対象にした文化理解や生活体験を目的とした制度です。日本では2021年7月の時点で26ヶ国と協定を結んでおり、観光、就学、就労ができる汎用性の高いビザとして高い人気を集めています。
国によってビザの申請方法や支給数、ルールなどが異なるため、注意が必要です。
また、フリーランスとして「日本円」の収入を得る場合、日本より物価の高い国を選んでしまうと、収入と生活費のバランスが悪くなってしまいます。そのため、ワーキングホリデービザを取得する場合、物価が同じくらいか、日本よりも物価が安い国を選ぶとよいでしょう。
フリーランスビザ
フリーランスビザとは、フランスやドイツなど一部の国で支給されているフリーランス向けのビザです。
アーティスト、ライター、外国語教師、エンジニア、翻訳家などの職種を対象にしています。しかし、ビザに記載のある業務外では収入を得られない可能性があるので注意してください。
ドイツの場合、入国してから外国人局でフリーランスの申請を行います。収入の見込みや履歴書、証明書などの書類を用意して手続きを進めてください。
ノービザ
日本のパスポートを所有しており、滞在期間が短期であれば、ビザを取得する必要がありません。日本のパスポートは世界的にも信用度が高く、ビザを持っていなくてもある程度の期間、海外で生活することができます。
例えば、イギリスはビザなしでも最長6ヶ月現地に滞在可能です。就学することも認められており、語学を学びながらフリーランスの仕事を行う人も存在します。
しかし、ビザは物件などの契約や銀行口座時の証明として使用できるので、「海外の企業と契約したい」「本格的に海外生活をスタートしたい」という人にはノービザはおすすめできません。あくまで短期滞在のフリーランスにおすすめの手段です。
まとめ
海外で生活をすることで、現地の生活体験や語学習得などのメリットが得られますが、ビザの手続きが面倒だったり、初期費用がかかったりなどのデメリットもあることを留意しておきましょう。
国によって就労条件やビザの申請方法、物価、治安などが大きく異なるため、それぞれのポイントをしっかりと確認することが大切です。
