最近では転職することも当たり前になり、その後のキャリアとしてフリーランスを選ぶ人も増えてきました。
フリーランスとは、特定の企業には属さず個人で仕事を取ってきて収入を得る働き方です。
タイムスケジュールや仕事内容など、会社勤めの時と比べて自由度が上がり、自分のやりたいことをして収入が得られる生活はとても魅力的ですね。
しかし、当然ながら収入が安定するまでには苦労も付き物です。
仕事が取れなければ一切お金は入ってきません。
いかに仕事を増やして、毎月確実に収入を得ていくか、その問題を解決するために一つ重要になるのが人脈作りです。
今回は、フリーランスと人脈がどう関連するのか、なぜ人脈が重要なのかをご紹介していきます。
なぜ人脈作りが重要視されるのか？
フリーランスは孤独を感じやすい職業です。
会社のように、行けば話ができる上司や同期、後輩はいません。
だからこそ、業界や業種問わずフリーランスの仲間とつながることができれば、悩みや不安を一人で抱え込まずに、情報共有しながらお互い有意義に働いていけます。
また、フリーランス仲間の存在が、仕事に直結するケースもあります。
フリーランスになりたてで仕事がなかなか取れない時、仲間がいれば仕事を回してもらえるかもしれません。
多くの案件を抱えている人が自分の仕事量を調整するために、信頼できる人に頼むというケースは多々あります。
それをすることで勉強にもなりますし、出来次第ではまた他の案件を紹介してもらえるかもしれません。
また、人脈の重要性にはその背景として、フリーランスのメリット・デメリット部分が関係してくるため、その点についてもおさらいしておきましょう。
フリーランスは企業に属さず個人で働けるのがメリットです。
例えば会社勤めの頃は、人間関係で悩んでしまったり、組織として融通がきかない業務にうんざりしたり、さまざまな悩みを抱えながら仕事をしていたことでしょう。
それが転じて、一人でやりたいように効率的に仕事ができるフリーランスでの作業はとても充実したものになります。
しかし一人ということはデメリットにもなりえます。
行き詰まった時、分からないことや不安なことがある時に、相談できる人が身近にいてほしいですよね。
進んでいる道がもし間違っていても、指摘してくれたり疑問に思ってくれる人がいないと自分ではなかなか気付けません。
人脈作りの方法とメリットについて
ここまで人脈とフリーランスの関係性をお伝えしましたが、この章ではより詳しく、人脈のもたらすメリットと、実際に人脈はどうすれば作れるのかを紹介していきます。
主な人脈作りの方法
人脈作りにはさまざまな方法がありますが、ここでは大きく3つに分けてご紹介します。
交流会やセミナーに参加する
同業種・異業種に限らず、同じフリーランスが集まる場は人脈作りにもってこいです。
同業種であれば、自分よりスキルのある人とつながることで自らのスキルアップや、その業種の最新のトレンドを知ることができます。
異業種であれば、新しい知見が得られて刺激になることはもちろん、自分のスキルが活かせることが見つかれば案件獲得にもつながるかもしれません。
商工会議所を利用する
市区町村で設けられている集まりで、地域ごとでさまざまな企業が登録されています。
交流会と比べ、その地域に根ざした人とつながれる上、より幅広い年代との人脈作りも期待でき、若手からは得られない知見が得られるチャンスです。
親しい人からの紹介
身近にすでに人脈がある前提ですが、ぜひここから広げていきましょう。
全く知らない人と０から関係を作るよりも、信頼している人からの紹介の方が、緊張や警戒といった不安は最小限で済みます。
お互いが「彼の紹介なら」と思えることで、すでに信頼関係が多少なりとも築けた状態からスタートできるのです。
人脈作りのメリット
さてここで改めて人脈作りのメリットについてご紹介します。
孤独を感じやすいフリーランスで横のつながりはとても大切と述べました。
例えば会社員と違い、欲しい情報が自然とは入りにくいのもフリーランスの難しいところですが、個人で勝負していく以上、自分に関係する分野の最新情報、トレンドなどは抑えておかなければいけません。
スキルアップや情報収集に時間を割きづらいのがフリーランスの悩みどころなため、人脈を活かして情報を得る、発信することを意識してやっていきましょう。
またすでに軽く触れましたが、人脈は仕事につながる重要なポイントとなります。
人脈が広がれば将来のお客様と出会う可能性も広がるためです。
ただそれには自分のスキルや強み、他の同業と比べてどうメリットがあるかをしっかりアピールする必要があります。
広がった人脈の中で、同じくその人に売り込んでいる同業者がいるでしょう。
彼らに負けないように、自己分析やニーズの調査、日々のスキルアップは欠かせませんね。
あとは案件が増えてきた頃に、委託しあえる関係という意味でも人脈は大切です。
例えば関係の浅い人に案件を回してその質が悪かった場合、契約先からの自分への信頼も落としてしまいます。
信頼できる人脈ができていればお互い持ちつ持たれつ、仕事を任せ合うことができるため、無理な働き方もしないで済むでしょう。
フリーランスは自分が資本です。
自分のキャパシティを超える案件を抱えないよう、健康面も気を付けないといきたいですね。
まとめ
会社勤めの頃は意識しなくても周りに人がいて、情報もあらゆるものが自然と入ってきました。
人がいることはトラブルの種にもなりますが、中には尊敬できる上司がいたり、切磋琢磨できる同期がいたり、良い面もたくさんあったはずです。
改めて人がいることへのありがたみを感じますね。
だからこそ、フリーランスといえども人脈作りは非常に大切ですし、あるに越したことはありません。
内向的な性格の人は難しいと感じることもあるかもしれませんが、同じ業種の集まりやセミナーなら、共通の話題も多く話しやすいはずでしょう。
仕事は人と人とのお付き合いです。
これを読んで、人脈作りにぜひ前向きになっていただけると幸いです。
