「フリーランスの働き方を目指す女性が増加しているのはどうして？」「フリーランスで注意するべきこととは？」と疑問をお持ちの方に向けて、フリーランスの働き方について解説します。
個人に合った働き方が認められている現在、フリーランス人口は増加しています。
今回の記事では、女性がフリーランスの働き方を目指す理由や、フリーランスになる前に知っておきたい注意点について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
女性がフリーランスの働き方を目指す理由とは
ランサーズが実施した「フリーランス実態調査 2021」※1によると、フリーランス人口は2018年の1151万人から500万人以上増加し、2021年時点で1670万人にも及ぶことが明らかになりました。フリーランスとして働く人が増加し、働き方が多様化していることが分かります。
参照(※1):フリーランス実態調査 2021
育児と仕事を両立したいから
男女共同参画局の「第1節 働く女性の活躍の現状と課題」※2によると、1986年に男女雇用機会均等法が制定された時点では、生産年齢人口における女性の就業率は53.1％でしたが、2016年では66.0％にまで上昇しました。
女性の社会進出が一般化した現在、女性が仕事と子育てを両立することが難しいと感じている人が多く存在します。また、日本において育児休業制度を取得する男性の割合は圧倒的に低く、女性が社会復帰を果たすのが現実的に困難な状況です。将来的には、性別役割分業の意識がより変革していくことが予想されますが、現状ではフリーランスの仕事が最適と考える女性が多くいます。
そのため、育児と仕事の両立に課題を感じている女性が働く手段として、フリーランスという働き方を選ぶ人が増加しています。勤務時間が柔軟なフリーランスは育児をしながら、仕事を続けやすいのです。
子どもが保育園に行っている間などの隙間時間を利用して、フリーランスの仕事を行うことができます。さらに、仕事量も自分で決められるため、スケジュールを調整しやすいのもフリーランスのメリットです。
参照(※2):第1節 働く女性の活躍の現状と課題
体調に合わせて働きたいから
女性特有の体調における悩みとして、女性ホルモンの乱れや、PMS（月経前症候群）が代表的な症状に挙げられます。特に、生理前後は体調を崩しやすくなり、精神的にもストレスを感じやすくなる期間です。
個人にもよりますが、生理周期は25～38日であるため、1ヶ月程度に最低1回は体調を崩しやすくなります。女性の中には、「生理中に仕事に行くのが大変」「生理痛がひどくて業務に集中できない」という人も多いです。
フリーランスは好きな時間に好きな場所で働けるため、自分の体調に合わせて仕事を行えます。
会社員の場合、生理による体調不良が起きる頻度が多いと、なかなか休みを取得しづらいと感じている人が多いのが現状です。そのため、女性の生理に対する理解を深めて、働きやすい環境を整えることが求められいます。
給料アップを目指したいから
国税庁の公式ホームページ※3によると、1年を通じて勤務した給与所得者の1人当たりの平均給与は461万円となっています。男女別に平均額をみると、男性567万円、女性280万円です。このように、男性と女性の所得格差があることが分かります。
女性の非正規雇用の割合が高い、男性の育児休暇の取得率が低いなど、所得格差が生じる要因は様々です。そんな中で、十分なスキルを兼ね備えているのに、昇進や給与アップがされずに、不満を抱えている女性も存在します。
そのため、フリーランスとして独立することで、スキルを最大限に活かして給与アップを目指したい人がいるのです。収入が不安定で所得に関して不安な声も多いフリーランスですが、実力があれば好条件の仕事を獲得できるため、給与アップできる可能性は十分あります。
現職の給与や自分の実力に見合っていない、正当に評価されず給与がアップしないという方は、フリーランスとして収入アップを目指すのも一つの手段といえるでしょう。
参照(※3):平均給与
人間関係に疲れるから
人間関係によって生じる問題に関しては、性別問わず悩む人が多いです。職場で円滑に業務を進めるには、良好なコミュニケーションを図り、関係性を築く必要があります。
そのため、相手に必要以上に気を遣ってしまい疲れてしまう人や、勤務時間外の人付き合いなどにストレスを感じている人がいるのです。
フリーランスは基本的に1人で仕事を行います。職場の人間関係に気を遣わずに、自分のペースで仕事を進められる点はメリットに挙げられるでしょう。
しかし、クライアントや契約先には気を遣う必要があることを覚えておきましょう。会議に参加したり、チャットツールで連絡をすぐに返すようにしたり、こまめにコミュニケーションを取ることで、仕事の受注に繋がります。
女性がフリーランスになる時の注意点
フリーランスの働き方を目指すには、「スケジュール管理能力」が求められます。好きな時間や場所で働ける自由な働き方のフリーランスですが、制限がないので働きすぎてしまう人が多いのです。
オーバーワークによって体調不良を引き起こすこともあるため、業務を無理をせず計画的に完了できるように、スケジュールを立てるようにしましょう。仕事量や進捗状況、納期などを把握しておくことが大切です。
また、急な体調不良にも対応できるように、業務に余裕を持たせることをおすすめします。
まとめ