「フリーランスとして独立するのは厳しそう」「フリーランスの収入面に関して不安を感じている」という人も多いのではないでしょうか？
フリーランスは自由な働き方が実現できますが、一方で、収入や将来性に関して不安の声が多く上がっています。実際にフリーランスとして働いている人は、どのような点を不安に感じているのでしょうか？
今回の記事では、現役フリーランスの人が抱えている悩みや不安、フリーランスの将来性について紹介します。収入を安定化させる方法も併せて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスライターの働き方に対する不安
中小企業省が実施した「小規模事業者の事業活動の実態把握調査～フリーランス事業者調査編」※1によると、不安や悩みがあると回答したフリーランスは全体の71.6%に及びます。フリーランスは具体的にどのような悩みを抱えているのでしょうか？
不安1：収入が安定しない
まず、フリーランス最大の悩みといっても過言ではないのが「収入が安定しない」点でしょう。
フリーランスが基本的に成果報酬が採用されています。成果報酬とは、企業から依頼を受けて働いた分だけ収入が発生する仕組みです。そのため、仕事量によって収入が大きく左右してしまいます。
例えば、病気や怪我で働けなかったという場合でも、会社員のように有給休暇を取得できないので、休んだ分だけ収入が減ることになるのです。
実際に上記で紹介した調査※1によると、フリーランス抱える最も大きな不安や悩みは、「収入の不安定さ」であることが明らかになっています。特に、収入が400万円未満の回答者は収入に関して悩みやすい傾向にあります。
不安2：年金受給額が少ない
会社員は厚生年金と国民年金が適用される二重構造となっていますが、フリーランスの場合は国民年金のみの扱いとなります。そのため、将来受け取れる年金額が会社員よりも少なくなってしまうのです。
現時点の収入が安定しないだけでなく、将来に関する不安が積もってしまうと、フリーランスとして働くべきか悩み始めてしまいます。
将来の年金に関する不安を解消するには、早いうちから定期預金を行ったり、民間の年間サービスを利用したりして対策することが大切です。
日本の年金制度について、厚生労働省のサイト※2で紹介されていますので、ご参照ください。
参照(※2):日本の公的年金は「2階建て」
不安3：スケジュール管理が難しい
フリーランスは働ける時間帯や、就業時間、就業日数などが自由であるため、スケジュール管理が難しいと感じる人が多く存在します。自由な働き方はメリットでもありますが、人によってはデメリットになり得るといえるでしょう。
収入が安定しないフリーランスは、働いた分だけ給与が発生するので、次から次へと案件を受けて、仕事に追われている人が多いのが実情です。働きすぎにより、体調を崩してしまうケースも見受けられ、フリーランスの労働時間が問題視されています。
納期までに案件を仕上げられるように、現在取り掛かっている案件の進捗状況や、仕事量、完了目安などを把握していくことが大切です。
不安4：フリーランスの将来性
ランサーズが実施した「フリーランス実態調査 2021」※3によると、フリーランス人口は増加しており、2021年時点で1670万人にも及び、労働人口の24%を占めています。フリーランス人口はさらに増加することが予想され、世間的にフリーランスという働き方が認められるようになっていくでしょう。
しかし、フリーランス人口が増加することで、「フリーランスとして仕事を獲得するのが難しくなるのでは？」という懸念の声も上げられています。収入が不安定なフリーランスの働き方は、将来も継続できるのか不安に感じている人が多いのです。
参照(※3):フリーランス実態調査 2021
不安5：孤独感が増す
フリーランスは基本的に1人で仕事を進めますが、1人でいることが苦手な人にとっては、フリーランスの働き方は不安要素が強いといえるでしょう。
一方で、周りに気を遣う必要がないため人間関係に悩まずに、業務に集中できる点はメリットです。特に1人で作業をするのが得意な人はフリーランスの働き方が向いています。
「チームに所属していないと不安に感じる」「普段から孤独を感じやすい」という人は、カフェなど人のいる場所で作業をするなどして、工夫することが大切です。また、休みをしっかりと確保して、友人や家族と会う時間も定期的に設けることをおすすめします。
不安6：社会的信頼度が低い
フリーランスという働き方が認められるようになってきたものの、依然として社会的信頼度は高いとは言えない状況です。会社に勤めて安定した収入を得ている人の方が、社会的信頼度は高い傾向にあります。
また、ローンやクレジットカードなどを契約する際に、フリーランスだと契約しづらいケースが見受けられます。そのため、このような契約はフリーランスに転身する前に済ませている人が多いです。
フリーランスが収入を安定化させる方法
フリーランスが収入を安定化させるには、好条件の案件を長期的に依頼してもらえる仕組みづくりを行うことが重要です。
まず、好条件の案件を獲得するには、スキルと経験を身につける必要があります。有力な人材であると企業に判断してもらえるように、履歴書やポートフォリオでアピールできるようにしましょう。
また、長期的に仕事を依頼してもらえるように、レスを早くしたり、納期を守ったりして企業との関係性を築くことが大切です。
まとめ
今回の記事では「フリーランスが継続して収入を得られるのか」「フリーランスとして働くには将来が不安」など悩みを抱えている方に向けて、フリーランスの働き方に対する不安を解説しました。
フリーランスの人が抱える悩みとして、収入が不安定な点を指摘する人が多く見受けられました。成果報酬であるフリーランスの働き方は、働いた分だけ収入が発生するため、体調不良や怪我などで働けない場合、収入を継続して得ることが難しくなります。
そのため、スケジュール管理を徹底して、好条件の案件を長期的に依頼してもらえる仕組みづくりを行って、安定した収入を目指すことが大切です。
