「自由な働き方を実現したいけどフリーランスの働き方が不安」「フリーランスにおける不安を解消するために何をすればいいかわからない」と感じている人も多いのではないでしょうか?
雇用によらない働き方であるフリーランスは、収入が安定しにくく、保障を受けにくいという特徴を持ちます。フリーランスに対する不安を解消するためには、しっかりとリスクを把握して、事前に対策を万全にしておくことが大切です。
今回の記事では、多くのフリーランスが感じている不安について解説します。この記事を読むことで、他のフリーランスがどのようなことを不安に感じているか、また不安を解消するためにはどのようなアクションを起こせばいいのか判断できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスが感じている不安とは?
フリーランスはどのようなことを不安に感じているのでしょうか?ランサーズ株式会社が実施した調査※1によると、フリーランスは以下の項目を不安に感じています。
- 収入がなかなか安定しない:31.5%
- 収入が低い:30.5%
- 退職金による老後の備えができない:15.9%
- 仕事がなかなか見つからない:13.2%
- 雇用と同程度の保障を受けられない:11.6%
- 社会的信用を得るのが難しい:9.5%
- 自分のスキルが向上しているのかわからない:8.5%
- 家族やパートナーに将来を心配される可能性がある:8.3%
- フリーランスとして活動する時間がない:7.0%
- スキルを向上させることができない:6.8%
- 職業的なネットワークを広げる機会が少ない:6.6%
全体の3割がフリーランスの収入に対して不安を感じているということがわかりました。やはり、固定給である雇用と比較すると、業務や仕事に対して報酬が発生するフリーランスの収入は安定しにくい側面を持ちます。
参照(※1):新・フリーランス実態調査 2021-2022年版
不安1:収入が安定しない
フリーランスが抱える大きな不安として、収入がなかなか安定しない点が挙げられます。フリーランスの収入は業務やプロジェクトごとに収入が発生する成果報酬型が適用されることがほとんどです。
そのため、仕事量が少ないと、その分収入も少なくなり、安定した収入を得られません。体調不良などで仕事を休んでしまうと、休んだ分だけ収入が減ってしまうということです。
収入が安定しにくいことが原因で、フリーランスになるのを躊躇する人も多く見受けられます。フリーランスが収入を安定させるためには、継続的に仕事を受注できる仕組みを作ることが大切です。
不安2:退職金がない
フリーランスの働き方に対する不安として、退職金がないことが考えられるでしょう。もちろん、会社員であっても企業によっては退職金制度を設けていないところがありますが、老後の生活資金にあてられる退職金制度があるところも多く見受けられます。
フリーランスはこの退職金が保障されていないため、老後の資金は自分で貯金して工面する必要があります。計画的にお金を貯められないと、将来の生活が不安定になってしまいます。
さらに、留意しておきたい点がフリーランスの年金です。会社員の場合は国民年金の他に厚生年金が上乗せされますが、フリーランスには国民年金のみしか適用されません。そのため、将来受け取れる受給額が低くなるため、より一層計画性が求められるのです。
不安3:社会的信用を得られない
フリーランスは会社員と比較すると、社会的信用を得にくいという特徴を持ちます。収入が安定している会社員と比較すると、収入が安定しにくいフリーランスに対する社会的信用は低くなりやすいのです。
例えば、クレジットカードやローンの契約を結ぶ際に、社会的信用が低いことで、契約がスムーズに進まないことがあります。現在はフリーランスの働き方は認められつつありますが、依然として社会的信用が高いとはいえないのが実情です。
そのため、会社員からフリーランスに転身しようと考えている方は、会社員のときにこのような契約を済ませておくことをおすすめします。
フリーランスが不安を解消する方法
フリーランスが抱えている不安を解消するにはどうすればいいのでしょうか?フリーランスの大きな不安は、収入が安定しにくいことです。
収入を安定させるためには、継続的に仕事を受注できる仕組みを作る必要があります。単発で仕事を得られたとしても、長期的な視点で考えると収入を安定させることにはつながりません。
継続的に仕事を獲得するには、クライアント企業や顧客との良好な関係性を構築することが大切です。良好な関係性を築くことで、継続的に仕事を依頼してもられるようになります。
レスを早くする、納期を守るなど、基本的な部分を徹底して、クライアント企業や顧客との関係性づくりを目指しましょう。