近年、副業としてフリーランスの仕事をスタートする人が多く見受けられるようになりました。副業を解禁した企業が増加していることや、多様な働き方が認められていること、新型コロナウイルスの影響により家に滞在する時間が増えたことなどが理由として挙げられます。
そんな状況の中で副業でフリーランスの仕事を始めてみたいという方も多く存在するのではないでしょうか?まずは副業フリーランスの働き方について理解を深めることが大切です。
今回の記事では、副業に興味がある方に向けて、フリーランスとして副業を始めるメリットについて解説します。この記事を読むことで、フリーランスとして副業を始めるべきか理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
副業フリーランスは増加している?
副業フリーランスは増加しているのでしょうか?ランサーズ株式会社の実施した調査※1によると、副業系すきまワーカー(常時雇用されているが、副業としてフリーランスの仕事をこなすワーカーのこと。)は2020年時点で420万人いましたが、2021年時点で439万人に増加していることが明らかになりました。
つまり、副業を始めたフリーランスが1年間で19万人増加しているということです。また、副業系すきまワーカー以外のタイプのフリーランスも増加傾向にあります。
フリーランス全体で見ると、2021年時点でフリーランスは1,670万人存在することがわかりました。将来的にもフリーランス人口は拡大していくことが予想されています。
参照(※1):フリーランス実態調査 2021
副業フリーランスが増加した背景
副業フリーランスはどうして増加したのでしょうか?上記で紹介した調査※1によると、新型コロナウイルスの影響により、通勤する必要がなくなったことから生活に余裕が生まれ、副業を始める人が増加したと考察されています。
また、将来的に副業を始めやすい環境であるリモートワークが一般化すると、副業フリーランスはさらに増加していくと予想されています。
さらに、副業を認める企業も増加しており、会社員として働いていてもフリーランスの仕事を行える環境が整い始めているといえます。
スキルを持った副業フリーランス
プロフェッショナルなスキルを持った副業フリーランスが多く見受けられ、リモートワークをきっかけに副業を開始したビジネスパーソンも増加しています。
「副業・複業ワーカーの本業の職種とフリーランスとしての職種」に関する質問で、以下のような回答結果になりました。
- ビジネス系(本業:65% フリーランス:47%)
- 接客・作業系(本業:28% フリーランス:28%)
- IT・クリエイティブ系(本業:9% フリーランス:14%)
- コンサルタント・カウンセラー系(本業:7% フリーランス:11%)
- 職人・アーティスト系(本業:5% フリーランス:7%)
- 専門・士業系(本業:5% フリーランス:4%)
なお、本業で「ビジネス系」と回答した人の中で、フリーランスとして「コンサルタント・カウンセラー系」と回答する人が多いこともわかっています。
フリーランスとして副業を始めるメリットとは
メリット1:収入アップを目指せる
副業フリーランスのメリットとしては、本業で安定した収入を得ながらプラスアルファで収入を得られる点が挙げられます。副業を始めることで本業とは別に収入を得られるので、収入アップを目指すことが可能です。
フリーランスは業務を行うことで報酬が発生する成果報酬型であることがほとんどなので、フリーランスの働き方は収入が安定しにくい側面を持ちます。
実際に、ランサーズ株式会社の調査※2では「フリーランスとして働く障壁」に関する質問で、「収入がなかなか安定しない」と回答した人の割合が31.5%に及ぶことがわかりました。
しかし、副業としてフリーランスを始めれば、安定した収入を確保しながら、プラスアプファの収入を期待できるのです。
参照(※2):新・フリーランス実態調査 2021-2022年版
メリット2:スキルを獲得できる
フリーランスの仕事を通してスキルアップを目指せます。色々な案件を経験することで、実践力をつけられるので、フリーランスとして独立する際にも経験を生かすことが可能です。
上記で紹介した調査※2によると、「仕事に対する満足度」に関する質問で、「仕事を通じて自身が成長してると感じる」と回答した人の割合が46.1%に及ぶことが明らかになりました。
このようにフリーランスの仕事を経験することで、成長していると感じている人が約半数存在するのです。
メリット3:独立のために準備ができる
将来的にフリーランスとして独立を目指している人は、副業からフリーランスの仕事を引き受けることで準備を進めることが可能です。
いきなり仕事がない状態でフリーランスとして独立してしまうと、目標の収入を得られるようになるまで時間がかかる可能性があります。副業として仕事の基盤を築いていくことで、一定の収入が確保された状態で独立することができるのです。
さらに、仕事の探し方や契約の流れ、トラブルの対応方法なども副業を通して学ぶことができます。