フリーランスのリスクとは?働く上で起こり得るトラブルを解説

フリーランスはリスク対策を日常的に行うことが大切です。会社員の場合はトラブルが発生した際に会社からのサポートを得られますが、フリーランスは特定の企業に所属していないので、自分でトラブルに対処する必要があります。

フリーランスに起こり得るリスクについて何も知らない状態でフリーランスとして独立してしまうと、後悔することも生じるため、事前にフリーランスにおけるリスクについて把握することが重要です。

今回の記事では、フリーランスの働き方におけるリスクやトラブルの内容について解説します。この記事を読むことで、フリーランスのリスクについて理解を深められるようになるので、フリーランスを目指している方はぜひ参考にしてみてください。

フリーランスはリスクに備えることが大切

フリーランスのリスクとは?起こり得るトラブルを解説_1
フリーランスは日常からリスクに備えておく必要があります。会社員の場合はトラブルが起きた際は会社からサポートを得られたり、代わりにトラブルに対応してもらえたりできますが、フリーランスは自分で対処する必要があるのです。

フリーランスにはどのようなリスクが起こり得るか、トラブルが起きた際はどのように対応すればいいのか、事前に把握しておくことで、実際にトラブルが生じた際にスムーズに対応できます。

現在はフリーランス人口が拡大しているため、フリーランスが働きやすい環境が整備されていくことが予想されますが、フリーランスとして独立する前にリスクについて理解しておきましょう。

フリーランスのリスクとは

フリーランスの働き方にはどのようなリスクがあるのでしょうか?ランサーズ株式会社が実施した調査※1によると、「フリーランスとして働く障壁」に関する質問で、以下の項目が挙げられています。

  • 収入がなかなか安定しない:31.5%
  • 収入が低い:30.5%
  • 退職金による老後の備えができない:15.9%
  • 仕事がなかなか見つからない:13.2%
  • 雇用と同程度の保障が受けられない:11.6%
  • 社会的信用を得るのが難しい:9.5%
  • 自分のスキルが向上しているのかわからない:8.5%
  • 家族やパートナーに将来を心配される可能性がある:8.3%
  • フリーランス(副業・複業を含む)として活動する時間が少ない:7.0%
  • スキルを向上させることができない:6.8%
  • 職業的なネットワークを広げる機会が少ない:6.6%

参照(※1):新・フリーランス実態調査 2021-2022年版

このようにフリーランスになる上で、様々なリスクを懸念する人が多く存在することがわかります。

トラブル経験のあるフリーランス

フリーランスのリスクとは?起こり得るトラブルを解説_2
トラブル経験のあるフリーランスは、全体でどのくらい存在するのでしょうか?内閣官房日本経済再生総合事務局が公開している資料※2では、取引先とのトラブルの有無に関する質問で、「トラブルを経験したことがある」と回答した人の割合が37.7%であることが明らかになりました。

つまり、全体の4割近くのフリーランスがトラブルを経験しているということです(業務委託を受けて仕事を行うフリーランスを母数としている)。

さらに、クライアント企業とトラブルを経験したことがある人の中で、発注単価や納期などについて記載のある書面・電子メールが交付されていなかったり、取引条件が十分に提示されなかったりする人は全体で6割近く存在することがわかりました。

このようにトラブルを経験したことある人や、取引条件を十分に示されなかったという人が多く存在するのです。

参照(※2):フリーランス実態調査結果

トラブルの内容

フリーランスはどのような内容のトラブルを経験しているのでしょうか?先ほど紹介した資料※2では、取引先とのトラブルの内容として以下の項目が紹介されています。

  • 発注の時点で、報酬や業務の内容などが明示されなかった:37.0%
  • 報酬の支払が遅れた・期日に支払われなかった:28.8%
  • 報酬の未払いや一方的な減額があった:26.3%
  • 仕様や作業期間・納品日を一方的に変更された:24.4%
  • 仕事の業務内容・範囲について揉めた:23.5%
  • 代金が低すぎるなど不利な条件での取引を求められた:22.8%

このようにトラブルの内容は様々ですが、特に報酬や業務の内容などが明示されなかった経験がある人は全体の4割近くいることがわかりました。

トラブルの対処方法

フリーランスはトラブルが生じた際、どのようにトラブルを対応しているのでしょうか?同資料※2では、トラブルが生じたときの対処方法について以下のように説明されています。

  • その取引先(発注者)と直接交渉した:53.9%
  • 交渉せず、受け入れた(何もしなかった)21.3%
  • 交渉せず、自分から取引を中止した:10.0%
  • 仲介事業者を通じて交渉した:9.4%
  • 弁護士など第三者を通じて交渉した:3.7%
  • その他の対処をした:1.6%

取引先と直接コミュニケーションをはかってトラブルを解決する人が多いですが、中にはトラブルを受け入れたというフリーランスも存在します。

トラブルを受け入れた理由としては、「受け入れないと、今後、取引が打ち切られたり、減らされたりすることとなり、フリーランスの活動に大きな支障を来すため」と回答した人が41.2%を占めることがわかりました。

このように、フリーランスは状況によっては弱い立場に置かれてしまうことがあるのです。

フリーランスはリスク対策を行おう

今回の記事では、フリーランスの働き方に興味がある方に向けて、フリーランスの働き方におけるリスクやトラブルの内容について解説しました。フリーランスは個人で働くワークスタイルであるため、トラブルが起きた際も自分で対処する必要があります。実際に、トラブルを経験したことがあるフリーランスは全体のうち4割近く存在します。基本的には取引先と直接コミュニケーションをとってトラブルの解決を目指しますが、中にはトラブルをそのままにしてしまう人も存在するため、どのように対応すればいいかしっかりと理解することが大切です。
パンダくん
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