契約業態や仕事の探し方によっても異なりますが、フリーランスはクライアント企業と契約を結ぶ際に、履歴書を用意する必要があります。クライアント企業が履歴書を通して人物の経歴やスキルを把握するためです。
例えば、求人サイトからフリーランスとして業務委託の仕事に応募する際、履歴書を提出してから面接という流れになります。
しかし、「フリーランスとしての仕事をどのように履歴書に記入すればいいのかわからない」「履歴書の基本的な書き方を知っておきたい」という方も多いのではないでしょうか?
そこで今回の記事では、履歴書を作成しているフリーランスの方に向けて、フリーランスが履歴書を作成する基本的な方法を解説します。この記事を読むことで、履歴書の書き方を把握できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスに履歴書が必要になるタイミング
フリーランスはクライアント企業と契約を結ぶ際に、履歴書を用意しなくてはいけません。クラウドソーシングやSNSなどを使用して仕事を獲得する場合、必ずしも履歴書が必要になるという訳ではありませんが、基本的に履歴書が必要になるケースがほとんどなので、用意しておいても無駄はないでしょう。
例えば、求人サイトを利用してフリーランスの仕事に応募する場合、まずクライアント企業に履歴書や職務経歴書などの応募書類をメールや郵送で提出します(現在はメールやチャット上で提出することがほとんどです)。
書類選考の後にテストや面接などを行い、契約を結ぶという流れです。履歴書は書類選考において候補者がどのような人材か判断するために重要な役割を担います。
そのため、フリーランスが仕事を獲得するためには、基本的なルールを守って履歴書を作成することが重要なのです。
フリーランスの履歴書の書き方
書き方1:基本情報
履歴書を作成する際は、まず基本情報を記載する必要があります。名前や住所、メールアドレス、電話番号などの情報を記入します。
自宅とは別にオフィスを設けている方は、都合にあわせてそちらの住所を記入するとよいでしょう。また、メールアドレスや電話番号は日中連絡が取りやすいものを選ぶことが大切です。
証明写真や性別欄に関しては、多様性を考慮した判断をするため、提出しなくてもいいとしている企業も増えてきているので、しっかりと応募要件や説明を確認してください。
さらに、履歴書の記入日を記載する箇所もあるので、忘れないように記入しましょう。
書き方2:学歴・職歴
基本情報を記入できたら、続いては学歴と職歴を記入します。基本的には、学歴と職歴を別に書くことが推奨されていますが、読み手にわかりやすいようにケースバイケースで対応するようにしましょう。
学歴は高校卒業以降のものを記載することがほとんどです。学校の名前だけでなく、学部や学科、コース名なども記載する必要があります。
職歴に関しては、会社に所属していた場合、部署やどのような業務を行なっていたか記載するのが一般的です。フリーランスの仕事について記載する場合、開業日や事業内容、職種などを記載します(開業届を提出している場合)。
開業届を提出していない方は、「個人事業主として活動」と記載し、フリーランスとして働き始めた日付と職種を記入します。
記入例
- 開業届を提出している場合
2020年10月 〇〇事務所開設 個人事業主として開業(屋号を設定している場合は屋号も記載する。)
職種:システムエンジニア
- 開業届を提出していない場合
2020年10月 個人事業主として開業
職種:システムエンジニア
- クラウドソーシングを利用している場合
2020年10月 個人事業主/フリーランスとしてクラウドソーシングに登録
職種:システムエンジニア
書き方3:志望動機
履歴書には志望動機を記入する欄が設けられています。企業側はどうしてフリーランスが自分の会社に応募しているか知りたいと考えているため、志望動機をしっかりと記載するようにしましょう。
志望動機を記入する際は、これまでの経験や実績、スキルなども交えながら、説得力のある内容にすることが大切です。
また、「応募したのは〇〇であるためです。」と、最初に結論を述べるとよいでしょう。結論を述べてから話を展開することで、相手に理解してもらいやすくなります。
さらに、実務的なスキル以外にも、コミュニケーション能力やマネジメント能力などもアピールすると効果的でしょう。