近年、耳にすることが増えたフリーランス。一体フリーランスとはどのような働き方を指すのでしょうか?結論から述べると、フリーランスとは、特定の企業と雇用契約を結ばずに、業務委託契約等の形式で企業と契約を結ぶ働き方のことです。
フリーランス市場は拡大しているといわれており、将来的にもフリーランス人口が拡大していくと予想されています。そんな増加傾向にあるフリーランスを目指すためには、市場の動向や働き方など基本的な知識を身につけておくことが大切です。
今回の記事では、フリーランスの意味や働き方、市場の動向について解説します。この記事を読むことで、フリーランスを目指す上で基盤となる知識を身につけられるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスとは?
フリーランスとは、特定に企業に所属せずに、業務やプロジェクトベースで企業と業務委託契約を結んだり、個人で事業を運営したりする働き方のことです。基本的に、会社員とは異なり、引き受けた仕事の量によって報酬が発生します。
近年は多様な働き方が推進されており、フリーランスを目指す人が増加しています。フリーランスは自分の好きな時間や場所で仕事を行えることが多いので、ライフワークバランスを保つためにも注目を集めているのです。
ライターや講師、デザイナー、エンジニア、プログラマー、美容師など、フリーランスとして働いている人の職種は個人によって大きく異なります。フリーランスを目指したい方は実際の働き方に対して理解を深めて、準備を進めることが大切です。
フリーランスの意味とは
新語時事用語辞典※1で定められているフリーランスの定義を引用して、フリーランスの意味を確認しておきましょう。
フリーランスの意味とは
フリーランスとは、企業や団体に所属することなく、個人として仕事を請け負う活動・契約形態、および、そのような形で仕事を請け負う人。フリーランスは、英語で「freelance」と表記する。「freelance」の語源は、自由な立場であることを表す「free」と槍を表す「lance」が組み合わさったものである。中世ヨーロッパの時代、傭兵団に所属せず、戦争のたびに傭兵団と契約して戦地に赴く人々のことをフリーランサー(free lancer)と呼んだことに由来して、企業に属さず働く人たちのことをフリーランス、フリーランサーと称するようになった。引用※1:フリーランス
このようにフリーランスは元々傭兵団に所属せずに戦っていた人々を意味していましたが、現在では特定の企業に所属せずに働くワークスタイルのことを意味します。
フリーランス市場
フリーランス人口はどれくらい増加しているのでしょうか?クラウドソーシングのサービスを運営しているランサーズ株式会社の調査※2によると、2021年時点でフリーランスは1,577万人存在することが明らかになりました。
2019年時点では1,118万人存在していたため、3年間で約450万人増加していることになります。2019年の経済規模は21.0兆円であったのに対して、2021年の経済規模は23.8兆円となっています。
このようにフリーランスの人口や経済規模は大きく成長しているのです。将来的にもフリーランスを目指す人が増加していくことが予想されています。
参照(※2):新・フリーランス実態調査 2021-2022年版
フリーランスの働き方
フリーランスの働き方とはどのような働き方のことなのでしょうか?フリーランスは基本的に業務やプロジェクトベースにクライアント企業と契約を結んだり、個人で事業を運営したりする働き方であるため、スケジュールの都合がつけやすいのが特徴的です。
もちろん、店舗の営業時間が決まっているなどの場合は別ですが、クライアント企業から依頼のあった業務は納期までに完了させられるのであれば、自分の好きなペースで自分の好きな時間が仕事を進められます。
また、フリーランスの働き方は自由度が高いことも知られており、インターネット環境さえあれば好きな場所で働く人も多く、自分のライフスタイルにあった働き方を実現しやすいといえます。
ただし、フリーランスの働き方を実現する上で、知っておくべきことも多数存在するので、フリーランスを目指している方はフリーランスの働き方におけるデメリットについても理解を深めることが大切です。
フリーランスの職種
フリーランスにはどのような職種があるのでしょうか?先ほど紹介した調査※2によると、フリーランスの職種とそれぞれの割合は以下のように分けられます。
- 作業系:22.0%
- 接客系:22.0%
- 専門・士業系:15.1%
- 事務系:12.5%
- 講師系:11.9%
- デジタルスキル系:9.4%
- クリエイティブ系:9.4%
- 営業・コンサルタント系:8.7%
このようにフリーランスには様々な職種が存在することがわかります。初心者でも挑戦しやすい作業系や接客系の割合は比較的高い傾向にあるようです。