「フリーランスの仕事の内容とは?」「オンラインで働くフリーランスはどれくらい存在するの?」と疑問をお持ちの方は多いのではないでしょうか?フリーランスとは、雇用によらない働き方で、クライアントと業務ベースで契約を結ぶ働き方のことです。
フリーランスを目指すには、フリーランスの仕事や働き方について理解を深める必要があります。理想だけでフリーランスとして独立してしまうと後悔することもあるためです。
そこで今回の記事では、フリーランスにおける仕事の概要について解説します。ランサーズ株式会社が実施した調査も参考にしながら説明するので、フリーランスを目指している方はぜひ参考にしてみてください。
フリーランスの仕事とは
フリーランスの仕事とは、企業と雇用形態を結ばずに引き受けた仕事のことです。フリーランスは特定の企業に所属せずに、業務やプロジェクトベースで仕事を進めます。
例えば、会社員やアルバイト、パートは企業と雇用契約がある働き方です。報酬も時給・日給制を採用していることが多く、成果報酬型が多いフリーランスの働き方とは異なります。
フリーランスにおける仕事の内容は、職種やスキル、経験、クライアント企業のニーズなどによって異なるため、個人によって様々です。フリーランスを目指している方は、デザイナーやライター、エンジニア、コンサルタント、講師など、どのような仕事を引き受けるかについて、あらかじめ決めておく必要があります。
それではフリーランスにはどのような職種があるのでしょうか?次章でフリーランスの職種について確認しましょう。
フリーランスの職種
フリーランスの職種には、講師系や事務系、クリエイティブ系など、様々な種類があります。どのような職種につくかは前職の経験や個人の持つスキルなどによって決めることがほとんどです。
フリーランス向けのプラットフォームを運営しているランサーズ株式会社が実施した調査※1によると、作業系や接客系など、初心者でも始めやすい仕事をフリーランスとして行っている人が多いことがわかりました。
なお、フリーランスにおける職種別の割合は以下の通りです。
- 作業系:22.0%
- 接客系:22.0%
- 専門・士業系:15.1%
- 事務系:12.5%
- 講師系:11.9%
- デジタルスキル系:9.4%
- クリエイティブ系:9.4%
- 営業・コンサルタント系:8.7%
近年はデジタル化の加速に伴い、デジタルスキル系のニーズが高まりつつあるようです。
参照(※1):新・フリーランス実態調査 2021-2022年版
フリーランスの年齢
フリーランスの平均年齢はワークスタイルによって異なります。先ほど紹介した調査※1によると、フリーランスは以下のタイプに区分されます。
- 副業系すきまワーカー:常時雇用されているが副業としてフリーランスの仕事をこなすワーカー
- 複業系パラレルワーカー:雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をこなすワーカー
- 自由業系フリーワーカー:特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナル
- 自営業系独立オーナー:個人事業主・法人経営者で、1人で経営をしている
それぞれの平均年齢は以下の通りです。
- 副業系すきまワーカー:42.3歳
- 複業系パラレルワーカー:46.3歳
- 自由業系フリーワーカー:49.3歳
- 自営業系独立オーナー:53.3歳
副業系すきまワーカーは全体の中でも年齢層が若い傾向にあります。一方、自営業系独立オーナーは50代以降のワーカーが多く、副業系すきまワーカーと平均年齢が10歳以上異なることがわかります。
フリーランスの仕事に対する満足度
同調査※1によると、フリーランスの仕事に対する満足度は、全体的にフリーランスの方がノンフリーランスよりも満足度が高い傾向にあることがわかりました。多くのフリーランスが自分の働き方に対して満足しているということです。
例えば、「仕事に対してやる気がある」と回答したノンフリーランスが39.4%であるのに対して、フリーランスは53.6%となっています。また、「仕事に誇りを持てる」と回答したノンフリーランスが37.3%であるのに対して、フリーランスは49.4%です。
ただし、「ライフワークバランスが良いと感じる」と回答したノンフリーランスは41.7%で、フリーランスは44.4%であることから、フリーランスとノンフリーランスでほとんど差がない項目もあることがわかります。
近年は企業の間でも働き方改革を推進する動きが見られており、ライフワークバランスを意識した働きやすい環境が整っている企業も増えてきています。