フリーランス協会とは、フリーランスやパラレルワーカーに向けたサービスを展開している一般財団法人です。フリーランスとして独立し、働き方に関する情報を集めている人の中には、フリーランス協会について耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか?
一体フリーランス協会とは、どのような活動を行っている団体なのでしょうか。また、会員になることでどのようなメリットを得られるのでしょうか。
今回の記事では、フリーランス初心者やフリーランス協会に興味がある方に向けて、フリーランス協会の概要や主な活動内容について紹介します。この記事を読むことで、フリーランス協会がどのようなサービスを展開しているか理解することができるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランス協会とは?
フリーランス協会の正式名称は「一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会」で、2017年1月26日に平田 麻莉氏によって設立されました。
公式ページ※1によると、フリーランス協会が行っている活動内容には、以下が挙げられます。
- フリーランス向けベネフィットプランの提供
- フリーランス支援・啓発イベントの企画運営
- フリーランスに関する各種調査の実施・政策提言
- 企業に対するフリーランス活用アドバイス・コーディネート
ちなみに、団体を設立した理由は、以下のように紹介されています。
私は学生時代から「会社の看板ではなく自分の名前で仕事をしたい」という想いがあり、 フリーランスとしての働き方がとても気に入っています。一方で、会社員が主流の日本では私たちは規格外の存在だなと感じることも、度々ありました。フリーランスとして働きたいと思っても、 なかなか踏み出せない、続けられないという人もたくさん見てきました。これまでは 「自分が好きで選んだ道だから」と自己責任を甘んじて受け入れていた私自身も、時代の変化を受けて、 これからは誰もがライフイベントやキャリアステージに応じて、多様な働き方を行ったり来たりしながら、 自律的にキャリアを築ける世の中にしていきたいという想いが募っていきました。そんな想いに共感してくれた フリーランス仲間と一緒に、企業や政府の皆様のご協力を得て、2017年1月、フリーランス協会は誕生しました。
参照(※1):団体概要
フリーランス協会の活動内容
調査・白書プロジェクト
調査・白書プロジェクトでは、フリーランスの実態調査を1年に1回実施しており、「フリーランス白書」を一般公開しています。データを調査することで、フリーランスやパラレルワーカー、もしくはフリーランスを活用する企業が抱える課題を明らかにしています。
現時点では、比較的新しい形態の働き方であるフリーランスが働く環境は整っているとはいえません。そこで、このような調査を実施することで、改善点を洗い出し、フリーランスが活動しやすい環境づくりを目指しています。
また、フリーランスのみだけでなく、企業に所属する会社員の働き方に対する意識変化や、外部人材活用企業・副業解禁企業に関する情報まで、幅広いトピックを扱っています。
政策提言プロジェクト
フリーランス協会は、政策提言プロジェクトも手掛けています。現在、病気・ケガ・子育て・介護などのライフリスクに伴うセーフティネットは、フリーランスの場合だと利用できないことがあります。
企業と雇用契約を結んでいないため、企業が提供している福利厚生等を利用できないためです。
フリーランス協会はこのようなセーフティネットを働き方問わず利用できるように、「働き方に中立な社会保険制度」を提言しました。また、署名活動を行うなど、フリーランスの権利を訴える活動を行っています。
キャリア支援プロジェクト
フリーランス協会はキャリア支援プロジェクトも展開しています。キャリア支援プロジェクトでは、副業やセルフブランディング、法務、確定申告など、フリーランスに役立つセミナーやイベントを行っています。
フリーランスは企業に所属していないため、研修などの場が提供されません。そのため、法務や確定申告などの重要な情報も全て自分で調べる必要があるのです。
キャリア支援プロジェクトでは、このようなフリーランスの課題を解決するために、フリーランス&パラレルキャリア支援アドバイザー養成講座などのサポートを提供しています。
パラレルキャリア推進プロジェクト
パラレルキャリア推進プロジェクトでは、副業・兼業に従事する人に向けたイベントを実施しています。近年は副業をスタートさせる人が増えているなど、多様な働き方が認められつつあります。
フリーランス協会は、副業解禁やパラレルワーカー受け入れの相談を行ったり、副業解禁に関する効果のレポートを公開したりしています。また、セカンドキャリアを目指している方に向けた研修なども実施しており、活動内容は多岐にわたります。
フリーランス協会をチェックしてみよう
フリーランス向けベネフィットプランの提供や、フリーランス支援・啓発イベントの企画運営、フリーランスに関する各種調査の実施・政策提言、企業に対するフリーランス活用アドバイス・コーディネートなどの活動を行っています。
登録者数はフリーランスとパラレルワーカーを含めて、37,000名となっており、多くの人に利用されているサービスです。会員になることで、保険やコアワーキングスペースなどのサービスを利用できるので、興味のある方はフリーランス協会について調べてみましょう。
なお、当サイトはフリーランスを目指している方に向けて、フリーランスに役立つ情報を発信しています。興味のある方は他の記事も参考にしてみてください。