近年、フルタイムで働く正社員や時短勤務ワーカー、テレワーク、フレックス制、派遣など、働き方は多様化しています。フリーランスと呼ばれる企業に属さない働き方も注目を集めており、自分にあった働き方を模索している方も多いのではないでしょうか?
現在フルタイムの正社員として働いているものの、「自分のスケジュールにあわせた働き方を目指したい」「自由度の高いワークスタイルを叶えたい」と考え、フリーランスや派遣の働き方に興味がある方も多く存在します。
しかし、フリーランスと派遣の違いがよく分からないという方も少なくありません。そこで今回の記事では、フリーランスと派遣の違いやそれぞれの働き方のメリットを解説します。この記事を読むことで、自分にあった働き方を理解できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
フリーランスと派遣の違いとは?
フリーランスと派遣は何が違うのでしょうか?結論から述べると、フリーランスと派遣の違いは、「契約形態」です。フリーランスは企業に属さずに業務委託契約等などで契約するのに対して、派遣は特定の企業と雇用契約を結びます。
フリーランスは自分で契約を結ぶクライアント企業を探し、どのような業務を行うか分かった上で契約を結ぶことが多いですが、派遣社員の場合はその限りではありません。登録している派遣会社から派遣先を紹介してもらい、指定された業務を行うケースも多いためです。
フリーランスは雇用契約を結ばないため、労働基準法が適用されませんが、派遣は雇用契約に該当するため、労働基準法が適用されます。そのため、保険や年金の支払い方法などにも違いが見られます。
フリーランスとは
そもそもフリーランスとはどのような意味なのでしょうか?フリーランスとは、特定の企業に所属せずに、業務やプロジェクトベースでクライアント企業と契約を結ぶ個人の働き方です。もしくは、自分で事業を行う個人事業主や、個人で法人運営を行なっている方も該当します。
GRASグループ株式会社が運営するWeblio辞書で、フリーランスの定義を確認してみましょう。
フリーランスとは、企業や団体に所属することなく、個人として仕事を請け負う活動・契約形態、および、そのような形で仕事を請け負う人。フリーランスは、英語で「freelance」と表記する。「freelance」の語源は、自由な立場であることを表す「free」と槍を表す「lance」が組み合わさったものである。中世ヨーロッパの時代、傭兵団に所属せず、戦争のたびに傭兵団と契約して戦地に赴く人々のことをフリーランサー(free lancer)と呼んだことに由来して、企業に属さず働く人たちのことをフリーランス、フリーランサーと称するようになった。
引用(Weblio辞書:新語時事用語辞典新語時事用語辞典-フリーランス)
元々は傭兵団に所属せずに戦地へ向かう人々を意味しました。現在は、個人で業務を行う働き方として定着しています。
派遣とは
一般的に派遣とは、派遣会社から企業に派遣される従業員のことを意味します。派遣の働き方は主に以下の3種類に分けられます。
- 常用型派遣
- 登録型派遣
- 紹介予定派遣
常用型派遣とは、派遣会社の正社員として雇用されているため、収入が安定しやすい点が特徴的です。登録型派遣は希望の就業先が見つかった際に雇用契約を結びます。紹介予定派遣とは、派遣先に直接雇用されることを前提にして、一定期間は派遣として働くスタイルです。
ちなみに、先ほど紹介したWeblio辞書では、派遣は以下のように定義されています。
- ある使命をもっておもむかせること。「援軍を派遣する」「人材派遣業」
- 「派遣社員」「派遣労働者」の略。
引用(Weblio辞書:デジタル大辞泉 -フリーランス)
フリーランスのメリット
フリーランスのメリットとして、稼いだお金は全て自分に入ってくる点が挙げられるでしょう。派遣の場合は、派遣会社を介して仕事を獲得しているため、派遣社員に仲介料を支払う必要があります。
また、フリーランスは比較的自由度が高い働き方です。業務ベースで契約を結んでいるため、期限までに仕事を完了させられるのであれば、自分の好きなペースで仕事を進められます。働く場所に指定がないことも多いので、自分の好きな場所で仕事を行える点もメリットです。
さらに、自分で仕事を探す方法であるため、やりたい仕事を選びやすく、自己実現しやすい働き方といえるでしょう。
ただし、税金や経理、保険などの事務手続きも全て自分で管理する必要があるため、フリーランスには管理能力が求められます。加えて、計画的にタスクを完了させていく必要があるため、モチベーションも重要です。
派遣のメリット
派遣のメリットとして、自分で仕事を探さなくても、登録している派遣会社から案件を紹介してもらえる点が挙げられるでしょう。もちろん、仲介手数料を支払う必要がありますが、自分にとって最適な仕事を探すのには時間と手間がかかるため、派遣会社を介すことで時間を節約できます。
また、フリーランスとは違い、派遣は雇用契約を結ぶ形になるので、社会保険や健康診断、有給休暇などの福利厚生を利用することが可能です。
ただし、業務内容が制限されてしまったり、働く時間や場所に制限があったりなどのデメリットもあるので、フリーランスと派遣、それぞれのメリットとデメリットを理解した上で自分にあった働き方を選択するようにしましょう。
自分にあった働き方を目指そう
フリーランスは業務を自分で管理して仕事するため、時間や場所、仕事内容など、比較的自由度が高い傾向にあります。派遣は時間や場所が指定されていることが多く、自由度は高いとはいえませんが、福利厚生が適用されるなどのメリットがあります。
それぞれの働き方の特徴をしっかりと把握して、自分にあった働き方を目指すことが大切です。当サイトは、フリーランスを目指している方に受けて、お役立ち情報を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。