近年は人材不足を解消しようとする企業のニーズにより、フリーランスとして活躍する人が多く見受けられるようになりました。ただし、一概にフリーランスといっても、個人事業主として事業を展開しているフリーランスや、法人を設立しているフリーランスなど、個人によって働き方は様々です。
特に、最近は副業としてフリーランスの仕事を始める人が増加しています。実際にどれくらいの副業フリーランスが存在するのでしょうか？
今回の記事では、「副業フリーランスとはどのような働き方のこと？」「副業を行なっているフリーランスはどれくらい存在するの？」と疑問をお持ちの方に向けて、副業フリーランスについての概要を説明します。この記事を読むことで、副業フリーランスについての理解を深められるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
副業フリーランスとは？
副業フリーランスとはどのようなワークスタイルを意味するのでしょうか？結論から述べると、副業フリーランスとは、特定の企業に所属しながらも、休日や退勤前・後の時間を使用して副業としてフリーランスの仕事を請け負っている働き方のことです。
ランサーズ株式会社の実態調査※1では、副業系すきまワーカーは「常時雇用されているが副業としてフリーランスの仕事をこなすワーカー」と定義づけられています。
ちなみに、副業系すきまワーカー以外には、フリーランスは以下のように区分されています。
- 複業系パラレルワーカー：雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をこなすワーカー
- 自由業系フリーワーカー：特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナル
- 自営業系独立オーナー：個人事業主・法人経営者で、1人で経営をしている
参照(※1):フリーランス実態調査2018
そもそもフリーランスとは
上記では副業フリーランスについての定義を確認しましたが、そもそもフリーランスとはどのような働き方を意味するのでしょうか？
GRASグループ株式会社が運営するWeblio辞書で確認できるフリーランスの定義は以下の通りです。
フリーランスとは、企業や団体に所属することなく、個人として仕事を請け負う活動・契約形態、および、そのような形で仕事を請け負う人。フリーランスは、英語で「freelance」と表記する。「freelance」の語源は、自由な立場であることを表す「free」と槍を表す「lance」が組み合わさったものである。中世ヨーロッパの時代、傭兵団に所属せず、戦争のたびに傭兵団と契約して戦地に赴く人々のことをフリーランサー（free lancer)と呼んだことに由来して、企業に属さず働く人たちのことをフリーランス、フリーランサーと称するようになった。
引用（Weblio辞書：新語時事用語辞典新語時事用語辞典-フリーランス）
フリーランスは特定の企業に所属せずに業務ベースで仕事を請け負う働き方を意味するので、副業フリーランスは会社員を含めて複数の形態で契約を結んでいる働き方を指すことになります。
副業フリーランスは増加している？
上記で紹介したランサーズ株式会社の実態調査※1によると、2018年時点で副業フリーランスの人口は744万人になっています。また、フリーランスの経済規模はこの4年で3倍となり、8兆円に近い規模になっていることが明らかになりました。
同社が実施した「フリーランス実態調査 2021」※2を確認すると、フリーランス人口は2018年から500万人以上増加しており、2021年時点で1,670万人にも及ぶことがわかります。
2020年は減少傾向であった副業系すきまワーカーと複業系パラレルワーカーは、2021年には増加しており、800万人を超えていることが明らかになりました。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、テレワークを導入した企業が増加したことにより、余った時間を有効活用しようと考えた人が増加したことが予想されています。
テレワークが一般化していくことで、将来的にも副業系すきまワーカーと複業系パラレルワーカーは増加していくでしょう。
参照(※2):フリーランス実態調査 2021
副業フリーランスの働き方
副業フリーランスは、普段は会社員として特定の企業で働いているので、休日や就業時間外に時間を確保して仕事をしています。特に、テレワークを実施している方の中には、これまで通勤時間や身支度にかけていた時間分余裕が生まれているため、このような時間でフリーランスの仕事を行なっている人も多いです。
また、所属している企業のフレックス制を利用したり、時短勤務に切り替えたりして、副業と本業の仕事を両立している方も見受けられます。
このように、個人によってフリーランスとしての働き方は異なり、ワークスタイルは多様なのです。
フリーランスとして副業を始めてみよう
近年は、新型コロナウイルスによる影響で、テレワークを導入した企業が増加し、日々の生活に余裕が生まれて、副業をスタートする人が多く見受けられるようになりました。
副業フリーランスは、休日や就業時間外の時間を使用して、クライアント企業から依頼を受けた仕事を請け負っています。空いた時間を有効活用できるだけでなく、自身のスキルアップにもつながりますので、興味のある方は副業を始めてみましょう。
もちろん、副業に手を出す前に会社の規約や副業に関するルールなどを確認する必要があります。準備を万全に行なって、副業を始めることが大切です。
