新型コロナウイルスは多くの人の生活に影響を及ぼしました。フリーランス市場も新型コロナウイルスによる影響を受けており、様々な変化が見られています。特に、フリーランス人口や経済規模は急激に拡大しており、将来的にも増加することが予想されています。
本記事では、新型コロナウイルスがフリーランスの働き方に与えた影響について解説します。この記事を読むことで、新型コロナウイルスがどのように変化をもたらしたのか理解できるようになります。収入や仕事量など、フリーランスとして働いている方が気になるポイントについても紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
コロナ禍でフリーランスが増加
ランサーズ株式会社が実施した調査※1によると、2018年からフリーランスは500万人以上増加したことが明らかになりました。2021年時点でフリーランスは1670万人存在し、労働人口の24%を占めることになります。
フリーランス人口の増加に伴って、経済規模も急激に拡大しており、2020年の17兆円から10兆円以上増加しました。経済規模は28兆円となっており、過去最高を記録しています。
同調査によると、フリーランスが急激に拡大した背景に、新型コロナウイルスの影響が挙げられます。次章で、新型コロナウイルスによってフリーランス人口が増加した理由を確認しましょう。
参照(※1):フリーランス実態調査 2021
テレワークの普及
フリーランスが急激に増加している理由として、テレワークの普及が挙げられます。新型コロナウイルスの感染拡大防止対策として、多くの企業はテレワークを導入しはじめました。
通勤時間や通勤準備にあてる時間がなくなり、日々の生活に余裕が生まれたことで、副業をはじめた人が増加したのです。また、これまでのライフスタイルが大きく変化したことにより、自分の働き方を見直す人が増加しました。
つまり、副業を始める人が増加したことや、働き方が多様化していることが、フリーランスが増えている現状に関係しているのです。
新型コロナウイルスがフリーランスの働き方に与えた影響
仕事量
INTLOOP株式会社が実施した新型コロナウイルスのフリーランスへの影響 実態調査※2によると、仕事量に関する質問で85%が「仕事減少」と回答しました。
「1割程度減少した」と回答した人の割合が20%、「3割程度減少した」と回答した人の割合が18%、「半減した」と回答した人の割合が17%という結果になっています。決定した仕事がなくなった方や、仕事内容・契約内容が変更になった方など、仕事量に影響があったと感じた人は多く存在します。
一方で、「増えた」と回答した人の割合が15%であることから、新型コロナウイルスの影響で仕事の幅が広がったという人も存在するということです。
参照(※2):フリーランス実態調査 2021
収入
上記で紹介した調査※2によると、収入が減少した人は全体の75%存在することが明らかになりました。「1割程度減少した」と回答した人の割合が20%、「3割程度減少した」と回答した人の割合が22%、「半滅した」と回答した人の割合が11%という結果となっています。
「まったく収入がない」と回答した人の割合が16%いるのに対し、「増えた」と回答した人が25%存在することから、個人によって新型コロナウイルスによる影響の方向性が大きく異なることがわかります。
収入が増えたという人は、どのように収入アップを実現したのでしょうか?次章で、コロナ禍で仕事が増加したパターンについて確認しましょう。
コロナ禍で仕事が増加したパターン
コロナ禍で仕事が増加したという方は、スキルの幅を広げることで新型コロナウイルスによる影響をカバーしています。上記で紹介した調査※2では、仕事や収入が増えた要因として「スキルの幅を広げた」と回答した人の割合が最も多く、全体の24%を占める結果となりました。
「専門性を高めるために勉強した」と回答した人の割合が20%、「人脈づくりを強化した」と回答した人の割合が15%、「まったく異なる分野のスキルを身につけた」と回答した人の割合が13%、「営業活動を強化した」と回答した人の割合が13%となっています。
収入や仕事量を減らさないために、何かしらのアクションを起こした人は、コロナ禍で仕事を増やすことに成功しているようです。
特に人手不足が叫ばれているソフトウェア・通信業界のスキルを身につけることで、仕事を獲得した人が多く見受けられました。
スキルアップを目指そう
新型コロナウイルスがフリーランス市場に与えた影響を見ると、フリーランス人口は急激に増加し、経済規模も大幅に拡大しています。これは、テレワークの普及によって、日々の生活に余裕が生まれ、副業をはじめる人が増加したり、自分にあったワークスタイルを再考する人が増えたりしたことが関係しています。
個人に与えた影響としては、収入や仕事量が新型コロナウイルスによって減少したと感じる人が大半を占めることがわかりました。一方、収入や仕事量が増えたというフリーランスも存在したことから、スキルアップやコネクション作りなどの何かしたらのアクションを起こした人は状況を好転させることに成功したことがわかります。
フリーランスとしての収入に不安を関している方は、スキルアップを目指すことで状況を打破できる可能性が高まります。スキルアップに関して以下の記事で紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。