「フリーランスの働く時間とは?」「定休日はどうしているの?」と疑問をお持ちの方に向けて、フリーランスの働き方について解説します。
フリーランスの働き方は、主に4種類に分けられますが、それぞれ週に何時間くらい勤務しているのでしょうか?
今回の記事では、就業時間や定休日について説明していきますので、フリーランスを目指している方は必見です。
フリーランスの働き方
フリーランスの働き方は主に4種類に区分されます。タイプは以下の通りです。
- 副業系すきまワーカー
- 複業系パラレルワーカー
- 自由業系フリーワーカー
- 自営業系独立オーナー
副業系すきまワーカーは、正社員として企業に雇用されていますが、すきま時間に副業としてフリーランス業を行っているワーカーです。
複業系パラレルワーカーは雇用形態を問わず複数の企業と契約をして仕事を行っているワーカーを指します。
自由業系フリーワーカーは、特定の企業と契約はせずに案件ごとに仕事を行うタイプです。
自営業系独立オーナーは個人事業主もしくは法人経営者で、個人で事業を運営しているフリーランスを意味します。
働き方や就業時間は、フリーランスのタイプによって異なります。
フリーランスの就業時間とは
ランサーズが実施した「フリーランス実態調査2018年版」※1に基づいて、平均就業時間のフリーランスの働き方ごとに紹介します。
参照(※1):フリーランス実態調査2018
副業系すきまワーカー
副業系すきまワーカーの1週間における平均就業時間は「6.4時間」です。正社員として週5日は勤務しているので、休日や退勤後の時間を使って副業を行います。
以前は副業を禁止している企業が多かったですが、現在は副業を認める企業も数多く見受けられるようになりました。
副業が認められるようになった背景には、少子高齢化による労働力不足や、収入に対する不安感などが挙げられます。
複業系パラレルワーカー
複業系パラレルワーカーの1週間における平均就業時間は「13.6時間」です。複数の企業と契約して仕事を行っているため、副業系すきまワーカーよりも勤務時間が長くなる傾向にあります。
複数の業務を行う必要があるので、特に複業系パラレルワーカーにはスケジュール管理能力が求められます。納期に遅れないように、しっかりとタスクをこなしていくことが大切です。
自由業系フリーワーカー
自由業系フリーワーカーの1週間における平均就業時間は「15.4時間」です。特定の契約先はないですが、フリーランスとして独立しているので、副業系すきまワーカーや複業系パラレルワーカーと比較すると就業時間が長くなります。
週に5日間の勤務であれば、1日3時間程度の勤務となります。好条件の案件を獲得できれば、短時間でも十分な収入を得られる働き方です。
自営業系独立オーナー
自営業系独立オーナーの1週間における平均就業時間は「33.3時間」です。他のタイプと比較して就業時間が長いのが特徴に挙げられます。
正社員の1週間における就業時間は40時間と定められています。自営業系独立オーナーは、正社員と比較すると0.7時間程度就業時間は短いです。
しかし、自営業として生計を立てているので、1週間の勤務時間も長くなる傾向にあります。
フリーランスの定休日
フリーランスは労働基準法の適用外なので、就業時間や定休日に関しては自分で決めて働く人が多いです。
中小企業庁が2015年に行ったフリーランスに関する調査※2によると、8割近くのフリーランスが「不定休」で、2割近くが「土・日・祝日」と答えています。
案件ベースで仕事を行うのが特徴的なフリーランスの中には、好きな時間や曜日に働くことができますが、ほとんど休みなしで働いている人も存在すると考えられます。
フリーランスの働き方を実現するために「スケジュール管理能力」が必要
フリーランスとして独立するには「スケジュール管理能力」が必要です。スケジュール管理能力とは、タスクを把握して優先順位をつけて、仕事のペースを管理するスキルを意味します。
フリーランスは案件ベースで仕事を行っていくため、納期に合わせて仕事を完了させなくてはいけません。複数の案件を並行して行う場合、仕事量や、完了までの見積もり時間などを把握しておくことが大切です。
また、疲労による体調不良を起こさないように、しっかりと休養を確保するようにしましょう。睡眠不足や不規則な生活リズムは、身体的にも精神的にも不調をもたらす可能性があります。
それでは、ワークライフバランスを実現しているフリーランスの働き方は、実際にどのような働き方なのでしょうか?
フリーランスの働き方の具体例
フリーランスの中には、午前中に仕事を切り上げる人や、夜に集中的に仕事を行う人がいます。1日の中で集中する時間を設けて、残りの時間は趣味や娯楽にあてたり、くつろいだりすることが可能です。
また、月の前半だけ毎日仕事をフルタイムで行って、後半にまとまった休みを取得する人もいます。旅行やお出かけがしやすくなり、仕事と私生活を両方充実させることができるのです。
さらに、フリーランスは時間だけでなく、場所も自由であるため、気分に合わせて働く場所を変えることができます。自然の多い場所や、カフェなど、自分が集中できる環境で作業を行うことで、業務の効率が上がります。
まとめ
フリーランスは、労働基準法の適用外であるため、勤務時間や定休日は個人によって異なります。実際にフリーランスの8割近くの人は、不定休であることが調査結果から明らかになりました。
フリーランスとして理想的な働き方を実現するためには、スケジュール管理能力が必要になります。案件やタスクをどのくらいのペースでこなしていくか、しっかりと管理を行いましょう。