インターネット環境が整っていれば、自由な場所から働けるフリーランス。実際に、フリーランスとして活躍している人はどこにオフィスを構えて働いているのでしょうか?
今回の記事では、フリーランスを目指している方に向けて、フリーランスのオフィス事情を解説します。自宅で働いているフリーランスはどれくらい存在するのでしょうか?
自宅をオフィスにすることのメリットとデメリットをそれぞれ説明しますので、オフィスをどこに設置しようか考えている方は、参考にしてみてください。
フリーランスのオフィス事情
作業場に関する質問で、仕事を行う場所が自宅の居室であると回答した人の割合は全体の61.1%に及ぶことが明らかになりました。つまり、仕事をするためのオフィスを特別用意しておらず、自宅の一室で業務に従事している人が半数以上ということです。
また、自宅併設の事務所・作業場等と自宅の居室と回答した人の割合は75.3%という結果になりました。オフィスを設置している場合でも、自宅に併設しており、職住一致の割合が高いことが伺えます。
さらに、顧客から指示された場所と回答した人の割合は23%となっており、フリーランスの中には常駐で働いている人が一定数存在することが分かりました。
割合は少ないものの、業務用の車両や自宅と独立した事務所・作業場等で仕事を行なっている人も見受けられます。
参照(※1):フリーランスの実態に関する調査
フリーランスが自宅をオフィスにするメリット
メリット1:移動の手間が省ける
自宅をオフィスにするメリットとして、移動する手間を省ける点が挙げられるでしょう。
現在はテレワークが普及しているものの、会社員の中には会社のオフィスに移動する必要がある人も多く存在し、外出するために準備する必要があります。しかし、自宅で働けるフリーランスは外出するための準備をする必要がありません。
また、自宅で働くことで、満員電車で通勤するストレスなども軽減されるため、精神的にも余裕が生まれます。
移動にかける時間とお金を節約できるだけでなく、ストレスフリーな生活を目指せるため、自宅にオフィスを設置することで理想的なワークライフバランスを目指しやすくなります。
メリット2:家事や育児と両立しやすい
作業場を自宅に設置することで、家事や育児と両立しやすくなります。
自宅外のオフィスに移動する必要がないため、移動時間を家事や育児の時間に有効活用できるだけでなく、自宅にいれば家事や育児が必要なタイミングで仕事を一時中断するなど、臨機応変な働き方が可能になるためです。
実際に、家事を両立しながらフリーランスの仕事をしている方も多く存在します。以下の記事では、フリーランスとして働くママの働き方について紹介していますので、チェックしてみてください。
メリット3:周りを気にせずに集中できる
自宅をオフィスにするメリットとして、周りを気にせずに業務に集中できる点が考えられるでしょう。
他の従業員が働いているオフィスやワーキングスペースで仕事を行う場合、周りに迷惑をかけないように気を遣う必要がありますが、自宅では自分の働きやすい環境で仕事を行えます。
例えば、自分の好きな音楽をかけながら仕事をしたり、集中力が高まるアロマを置いたり、働きやすい環境を自分でカスタム可能です。そのため、周りを気にしないで業務に集中したいという方は、自宅にオフィスを設置することをおすすめします。
メリット4:経費を節約できる
業務を進める上で生じる経費を節約できる点も、自宅をオフィスにするメリットに挙げられるでしょう。
オフィス用に賃貸を借りたり、ワーキングスペースやカフェを利用したりする場合、費用がかかります。しかし、自宅とオフィスを兼ねることで、オフィスの維持にかかるランニングコストを抑えられるのです。
また、家賃や光熱費などの一部を経費として計上できる可能性があり、節税にも繋がります。
フリーランスが自宅をオフィスにするデメリット
デメリット1:プライベートと仕事の境界線が曖昧になる
作業場と自宅が同じ場所だと、プライベートと仕事の境界線が曖昧になる可能性があります。仕事と私生活を完全に切り分けたい方には、自宅をオフィスにすることをおすすめできません。
例えば、自宅で仕事を行なっている最中に、他のことに気が取られてしまい、効率が悪くなってしまうと感じるフリーランスも多く存在します。また、自宅とオフィスが一緒であるため、仕事が気になってしまい、十分な休養を取ることができないと感じるフリーランスも多いのが実状です。
そのため、休憩する部屋と仕事を行う部屋を分ける、期限が迫っている時はワーキングスペースを利用するなどして、プライベートと仕事を上手く切り替える必要があります。
デメリット2:自宅住所を公表しないといけない可能性
事業内容によっても異なりますが、特に個人事業主や法人として働いているフリーランスは、取引先とやり取りを行う際に、自宅住所や電話番号などの個人情報を公表する必要があるケースがあります。
自宅外にオフィスを設置すれば、自分が住んでいる場所を公表する必要がありませんが、自宅をオフィスにしている場合はプライバシーを公表することになるので注意が必要です。
情報を悪用されてしまい、ストーカー被害などの迷惑行為に発展するリスクもあるので、オフィスの住所を公表する必要がある場合は、自宅外にオフィスを設置することを検討しましょう。
働きやすい環境を整えよう
今回の記事ではフリーランスを目指している方に向けて、フリーランスのオフィス事情について解説しました。常駐タイプでないフリーランスは、基本的に好きな場所から働くことができます。
現在は、自宅を作業場として利用しているフリーランスの割合が多いことが分かりました。
自宅にオフィスを設置するメリットとデメリットは様々です。そのため、メリットとデメリットを踏まえた上で作業を行うオフィスをどうするか考えましょう。