雇用によらない働き方が注目を集めている現在、フリーランスとして活躍する人が多く見られるようになりました。将来的にもフリーランス人口は拡大していくと予想されています。
自由な働き方が魅力的なフリーランスですが、実際にどのような働き方かイメージできないという方も多いのではないでしょうか？そこで、フリーランスを目指している方に向けて、フリーランスの働き方をポイント別に紹介します。
この記事を読むことで、フリーランスの働く時間や場所、仕事の獲得方法や収入などを理解できるようになるので、参考にしてみてください。
そもそもフリーランスとは
フリーランスとは、特定の組織に所属せずに案件ベースで仕事を行うワークスタイルのことです。ランサーズのフリーランス実態調査 2021※1によると、フリーランスは以下の4種類に区分されます。
- 副業系すきま系ワーカー：常時雇用されているが、副業としてフリーランスの仕事をこなすワーカー
- 複業系パラレルワーカー：雇用形態に関係なく2社以上の企業と契約ベースで仕事をこなすワーカー
- 自由業系フリーワーカー：特定の勤務先はないが独立したプロフェッショナル
- 自営業系独立オーナー：個人事業主・法人経営者で、1人で経営をしているオーナー
フリーランスの働き方には様々な形態があり、個人のライフスタイルに合わせて仕事を行なっています。
また、2021年のフリーランス人口は1,670万人となっており、労働人口の24%を占めていますが、将来的にフリーランスの人口は拡大すると予想されています。
参照(※1):フリーランス実態調査 2021
フリーランスの働き方とは
フリーランスの働き方：時間
企業に所属する会社員は労働基準法が適用されるので、原則1日に8時間、1週間に40時間を超えて労働することができません。また、定休日や休憩時間なども細かく定められています。
一方で、フリーランスは労働基準法の適用対象になりません。そのため、会社員よりもフリーランスの方が労働時間の自由度が高いといえるでしょう。例えば、短時間で集中して仕事を行う人や、週末にまとめて仕事をする人など、自分のライフスタイルに合わせて仕事をしている人が多いです。
中小企業庁のフリーランスの実態※2によると、フリーランスの1日の実労働時間に関して、回答者全員の平均労働時間は7時間程度であることが明らかになりました。会社員と比較すると1時間余り勤務時間が短いことが分かります。
また、12時間以上働いている人も全体のうち8.5%存在し、個人によって勤務時間に差があることが伺えます。
参照(※2):フリーランスの実態
フリーランスの働き方：場所
基本的にフリーランスはオンラインで仕事を進めるため、場所を問わないのが特徴的です。インターネット環境があれば、カフェや宿泊先でも業務を行えます。
日本政策金融公庫のフリーランスの実態に関する調査※3によると、自宅の居室で働いているフリーランスの割合が61.1%に及ぶことが明らかになりました。また、自宅の居室と自宅併設の事務所・作業場等が同じであるフリーランスの割合は75.3％という結果になりました。
自宅で仕事をすることで、自分のペースで業務を進めやすくなるだけでなく、移動の手間が省けると感じている人も多く見受けられます。一方で、仕事とプライベートの境界線が付けにくいと感じる人もいます。
参照(※３):フリーランスの実態に関する調査
フリーランスの働き方：定休日
上記で紹介した中小企業庁の調査※2によると、フリーランスの定休日に関して、不定休としている人の割合が76.6%という結果になりました。つまり、スケジュールや仕事の量に合わせて、休むタイミングを決めている人が多いということです。
土日及び祝日に定休日を設定している人の割合は21.8%になりますが、中には休みをほとんど取得していない人もいることが予想されます。
会社員と比較すると、フリーランスは仕事量を調整すれば長期休みを取得しやすく、旅行など趣味の時間を確保しやすいと感じる人が多くいます。そのため、フリーランスはワークライフバランスを確立しやすい働き方といえるでしょう。
フリーランスの働き方：仕事の獲得方法
会社員はチームや部署ごとに仕事が割り振られているため、仕事内容が定まっている場合が多いですが、フリーランスは基本的に自分で仕事を獲得します。
前職で培ったコネクションで仕事を受ける人も多いですが、クラウドソーシングサービスや求人サイト、SNSなどインターネットを活用して仕事を探す方法が主流です。
納期や報酬など案件の条件を確認して、クライアントと契約を結びます。クライアントと面接する際に履歴書や職務経歴書の他、ポートフォリオなどが必要になることが多いです。
条件の良い案件を獲得できるように、企業にスキルや経験をアピールするようにしましょう。
フリーランスの働き方：収入
フリーランスは成果報酬が採用されているケースが多く、納品した成果物に対して報酬が発生します。時給や日給ではないので、仕事を完了するスピードが早ければ早いほど、効率的に収入を得られる仕組みです。
案件数や条件によって収入は変動しやすく、不安定な収入を懸念点として捉える人が多く存在します。
安定した収入を得るためには、継続的に案件を発注してもらう必要があります。そのため、納期を守る、こまめに連絡を取るなどして、クライアントと信頼関係を築くことが大切です。
自由なフリーランスの働き方を目指そう
今回の記事では、フリーランスとして独立を考えている方に向けて、フリーランスの働き方について解説しました。
2021年時点でフリーランス人口は1,670万人となっており、将来的にもフリーランス人口が拡大していくことが予想されます。また、フリーランスに転身した人の中で、フリーランスの自由な働き方に満足している人が多いです。
フリーランスは労働基準法が適用されないので、好きな時間に自分のペースで仕事を進めることができ、場所を問わずに働けます。ワークライフバランスを充実させたいという方は、フリーランスの働き方を実現しましょう。当サイトでは、フリーランスに関する情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてください。
